- がい
- I
がい【垓】数の単位。(1)京(ケイ)の一万倍。 一〇の二〇乗。 [塵劫記](2)古くは, 京の一〇倍。 また, 現在の一億あるいは千億のこと。→ 京IIがい【外】接尾語的に用いて, …の範囲のそと, …のほか, の意を表す。III
「区域~」「時間~」
がい【害】ものごとのさまたげとなるような悪いこと。⇔ 益「人に~をなす」「健康に~がある」IVがい【我意】自分の考えを押し通そうとする気持ち。 わがまま。 我(ガ)。「~を通す」「~ナ者/日葡」
→ がいな→ がいにVがい【概】おもむき。 ようす。VI「一世を睥睨(ヘイゲイ)するの~ありしも/鉄仮面(涙香)」
がい【甲斐】〔「かい」の連濁〕(1)動詞, またはそれに使役・受け身の助動詞の付いたものの連用形に付いて, その行為の結果としての効果・価値・張り合いなどの意を表す。「頼み~」「苦労のし~」「生き~」
(2)名詞に付いて, そのものにふさわしい実質が発揮されるの意を表す。「年~」「友達~」
(3)打ち消しを含む句に付いて, そうでないのが幸いなほどの意を表す。「死なず~な(=死ナナカッタトイウダケノ)目に逢うて/浄瑠璃・曾根崎心中」
(4)願望を含む句に付いて, そうしたい放題の意を表す。VII「どろく者めがしたい~にふみ付る/浄瑠璃・油地獄(中)」
がい【画意】画中に示された意味。 画趣。VIIIがい【蓋】〔「かい」とも〕※一※ (名)(1)貴人や導師・仏像などの頭上にさしかけるかさやおおい。(2)〔人の心をおおって真理を知ることを妨げる意から〕煩悩(ボンノウ)。※二※ (接尾)助数詞。 笠(カサ)または笠のようなものを数えるのに用いる。IX「加賀笠一~/浮世草子・一代女 6」
がい【該】名詞に付いて, 問題になっている当の物事をさす。 この。 当の。X「~事件」「~人物」
がい【賀意】祝う心。 祝意。XI「~を表する」
がい【雅意】(1)ふだんの心。 素意。(2)「我意」に同じ。「~にまかせて振舞へば/太平記 6」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.